BTS(防弾少年団)のメンバーは、全員が家族のように深い絆で結ばれています。その中でも、ジョングク(グク)とV(テテ)の二人が見せる関係性は、なぜかいつも特別に感じられます。「グクテテ」という愛称で呼ばれる二人の姿には、世界中のARMY(ファン)が心を奪われてきました。微笑ましく、時に切なく、そしていつも「尊い」と感じさせるものがあります。
「ケミ(ケミストリー=相性)」という言葉が一般的になる前から、二人が並んだときの空気感や視線の交わし方、何気ないやり取りは、ずっと多くの人の目を惹きつけてきました。

Source: IG @tae.myy.bae
彼らの関係は、一体どんなものなのでしょうか。
単なる兄弟や親友という言葉だけでは、語りきれないように思えます。
あるいは、7人というチームで世界に挑み続ける「運命共同体」としての絆が、そう見せているのかもしれません。
ここでは、二人の関係が持つ「魅力の源泉」を、これまでの歩みやエピソードを通して考えてみたいと思います。
兄弟、親友、そして共犯者。絆の原点
二人の関係の基盤にあるのは、練習生時代から積み重ねてきた長い時間です。
有名なエピソードのひとつに、釜山から上京したばかりのジョングクが、ヒョンたちが寝静まるまでシャワーを浴びられなかったという話があります。極度の人見知りで緊張していたジョングクの心を自然にほぐしていったのが、わずか2歳年上のテテでした。
ソウル出身で、誰にでも壁を作らないテテは、ジョングクにとって「兄」でありながら、まるで学校の友人のような存在だったのかもしれません。一緒にゲームをしたり、ふざけ合ったり、学校に送り迎えをしたり。そんな時間の中で、ジョングクは少しずつ心を開き、自分らしさを取り戻していきました。
また、ジミンを含む「マンネライン(末っ子ライン)」の絆も見逃せません。年上のメンバーがグループの柱として方向を支える一方で、末っ子たちは自由で無邪気な「共犯者」のように、いつも笑いとエネルギーを生み出してきました。その中でも、グクとテテの息の合い方は特別でした。
『IN THE SOOP』などで見せた二人の自然なやり取り――ふざけ合いながらもどこか信頼が滲むその空気感。
それは「この人なら何を言っても大丈夫」と感じられるほどの、深い信頼関係の証でもあります。
時には兄弟のように、時には親友のように。ぶつかり合いながらも理解し合う――この多層的な絆こそが、二人の関係の「原点」と言えるでしょう。
感性の共鳴。ソウルメイトと呼ばれる理由
性格は正反対でありながら、不思議なほど「感性」が似ている二人。
そのため、一部のファンからSoulmatesと呼ばれることもあります。
代表的な例が、ジョングクの映像作品「G.C.F (Golden Closet Film)」シリーズです。
特に「G.C.F in Tokyo」は、テテを中心に撮影されています。
カメラを通して映し出されるテテの姿には、被写体への深い理解と敬意、そしてあたたかな眼差しが感じられます。
ジョングクにとってテテは「最も撮りたい存在」であり、創作の原動力でもあるのかもしれません。

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一方、テテもまた「Vante」として写真や絵画に情熱を注いできました。
芸術家たちに憧れ、自分の感性を表現する姿は、まさにアーティストそのもの。
音楽だけでなく、アートという領域でも二人が同じ波長で響き合っていることが分かります。
ソロ活動に入ってからも、そのリスペクトは変わりません。
テテがジャズやソウルを探求する一方で、ジョングクはグローバルポップの頂点へ。
異なる方向に進んでも、互いの挑戦を認め合い、刺激し合う――。
だからこそ、二人が並んだ瞬間に生まれる「共鳴」は、ほかの誰とも違う特別なものなのです。
世界と戦う「運命共同体」としての絆
そして何より、二人はBTSという同じ船に乗る「運命共同体」です。
デビュー前の苦労、そして世界的スターへと上り詰めるまでの過程には、想像を超える努力とプレッシャーがありました。
その中でお互いを支え合い、信頼を積み重ねてきたことが、今の彼らを形づくっています。
特にボーカルラインとして、グループの音楽を支えてきた二人。
テテの深みのある声とジョングクの透明感のある声が合わさることで、「Spring Day」や「The Truth Untold」といった名曲が生まれました。
まるで互いの声が補い合うように響くその調和は、長年の信頼と感性の共有があってこそです。
また、ステージ上でも「戦友」として息を合わせてきました。
「ON」の映像で一瞬視線を交わす場面を覚えている人も多いでしょう。
言葉がなくても、相手の動きを感じ取れる。そこにあるのは、長年築いてきた確かな絆です。
そして今、兵役という大きな節目を迎える中でも、二人の絆はさらに深まっているように感じます。
離れていても、心の距離は決して遠くない――そう思わせる温かさが、彼らの関係にはあります。

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なぜ私たちは「グクテテ」に魅了されるのか
グクテテの関係は、兄弟でも親友でも共犯者でもあり、「魂の双子」でもあり、「運命共同体」でもある。
そのどれか一つではなく、すべてを内包した複雑で美しい関係なのでしょう。
恋愛という枠に収めようとする見方もありますが、それは彼らの本質を狭めてしまうかもしれません。
むしろ、性別や立場を超えて「人と人が深く信頼し合う」ことの尊さを体現している存在――。
それこそが「グクテテ」の魅力なのだと思います。
お互いの才能を認め合い、支え合い、同じ夢を見て歩んできた二人。
その絆は、私たちに「人と人との関係が持つ本当の美しさ」を教えてくれます。
だからこそ、彼らが並ぶ瞬間、私たちは自然と心を奪われてしまうのです。
