作品概要
「Love In Protocol(ラブ・イン・プロトコル)」は、韓国の制作スタジオGND STUDIOによるBLウェブドラマです。過去に家庭教師と教え子として関わった2人が、研究室で再会するところから物語が始まります。タイトルにある「Protocol」は、感情を研究するための手順や枠組みを連想させ、恋愛を衝動や偶然だけで進めるのではなく、理性や距離感の中で生まれていく感情の変化を描こうとする姿勢が読み取れます。
本作は、事件性や派手な展開を前面に出すタイプではなく、視線や沈黙、距離の取り方といった日常的な要素を積み重ねながら関係が動いていく構成が特徴です。再会した相手が冷たい態度を取る理由が何なのか、受け止める側はどう揺れるのかという点が、序盤の緊張感を作ります。短編のウェブドラマ枠であっても、関係性の密度を重視した作品として設計されている印象です。
物語の焦点とテーマ
「Love In Protocol」の焦点は、過去の関係性が現在の立場にどう影響するのか、そして感情を抑制しようとする理性と、無視できない心の動きがどのようにせめぎ合うのかという点にあります。ジョンヨンはインターンとして研究室に入りますが、再会したユゴンは冷たい態度を見せます。ここで描かれるのは、拒絶か好意かといった単純な二択ではなく、距離を置こうとする態度の裏側にある未整理の感情です。
さらに、本作は「感情を研究する実験」という設定を置くことで、登場人物が自分の感情を客観視しようとする姿勢を物語の中心に置きます。実験は2人が向き合うための仕掛けである一方、感情から逃げるための言い訳にもなり得ます。恋愛に踏み込むことの怖さや、相手の反応を恐れて言葉を選び続ける心理が、静かな圧として積み重なっていくタイプの作品です。

Source: GND STUDIO
キャスト・演技
「Love In Protocol」は、再会によって関係が動き出す2人の心理の変化を軸に進みます。大げさな台詞や誇張された演出よりも、表情や間、視線の揺れが意味を持つ構造になりやすく、演技の質が作品の説得力に直結します。
ユゴン役:チョン・ジェジョン
ユゴンは、研究者として理性的に振る舞い、感情を表に出さない人物として描かれます。再会したジョンヨンに対して冷たい態度を取ることで、関係を一定の距離に保とうとする姿勢が強調されます。チョン・ジェジョンは、言葉よりも表情の抑制や視線の使い方で心情を示す役どころになりやすく、感情を出さないこと自体が情報になるタイプの演技が求められます。

Source: IG @antonio_jaejong
ジョンヨン役:イ・サンミン
ジョンヨンは、インターンとして研究室に入る立場でありながら、過去の記憶を抱えたままユゴンと向き合う人物です。相手の冷たさに戸惑い、距離を感じながらも、再会したこと自体を無かったことにはできません。イ・サンミンは、期待と不安が混ざる揺れを、過剰にドラマチックにせず現実的な温度で表現することが作品のトーンと合いやすい役柄です。

Source: IG @sangmini___
2人の関係性と物語の軸
物語の軸は、研究者とインターンという立場の差と、過去の関係が現在に持ち込まれることで生じる距離感です。対等に見えて対等ではない、近づきたいのに近づけないという緊張が、会話の少なさや沈黙の多さとして表れます。実験という設定は、2人が同じ空間にいる必然を作りながら、感情を安全に扱うための枠にもなります。その枠がいつ、どう崩れていくのかが見どころになります。

Source: GND STUDIO
映像表現と演出
本作の演出は、研究室や室内を中心としたシンプルな空間で、派手な装飾や強い事件性に頼らずに関係性を描く方向と相性が良いです。色調は落ち着いたトーンが想定され、感情の高まりを過剰に煽るよりも、人物同士の距離や表情を丁寧に見せる映像設計になりやすいタイプです。
カメラは、近さと遠さを対比させるような切り取り方、視線の交差や外し方、言葉のない時間の使い方が鍵になります。音楽も主張しすぎず、場面の余白を壊さない配置で、心理描写を補助する役割になりやすいです。

Source: GND STUDIO
配信状況と視聴方法
「Love In Protocol」は、GND STUDIOの新シリーズとして告知されており、2026年1月17日12:00PMから公開で、毎週月曜日に配信予定となっています。また、配信先はYouTubeであることが案内されています。
話数、更新頻度、字幕対応などの詳細は、公開に合わせて公式SNSから追加で告知される可能性があります。視聴を検討する場合は、GND STUDIOの公式SNSと、公開後の公式YouTubeチャンネル上の案内を確認するのが確実です。

Source: GND STUDIO
作品の位置づけと評価
韓国BL作品が多様化する中で、「Love In Protocol」は恋愛の分かりやすい高揚よりも、関係の構築過程や感情の変化を丁寧に追うタイプとして位置づけられます。研究や実験という言葉を用いながらも、中心にあるのは私的な感情の揺れであり、現実の距離感に近いテーマを扱います。
一方で、展開の速さや強い刺激を求める視聴者にとっては、静かに感じられる可能性があります。その反面、沈黙や間に意味がある作品を好む層には、印象に残りやすい作風になり得ます。

Source: GND STUDIO
まとめ
「Love In Protocol」は、再会した2人が、過去の関係性と現在の立場の間で揺れながら、感情の輪郭を少しずつ確かめていく韓国BLウェブドラマです。感情を研究する実験という設定は、恋愛を「衝動」だけで処理しないための装置として機能し、近づくことと守ることの両方を同時に描きます。派手な展開よりも、関係性の微細な変化を丁寧に追いたい場合、本作はその要望に合う作品として位置づけられます。
